投資を始める前に最低限必要な3つの事

投資入門

これから投資を始めようと考えてるけど、始める前に何か必要な事はあるの?

こんな疑問にお答えします。

本記事の内容
・自分の現在地を把握しよう
・投資のゴール(目的地)を明確にしよう
・貯蓄額を決めよう

自分の現在地を把握しよう

みなさんは知らない場所に出かける際にまずは何をしますか?
まずは目的地の場所を調べますよね。地図で調べるにしても、カーナビを使うにしても目的地が解らなければ辿り着く事ができません。
そして目的地までの道を調べるには自分の現在地を知る必要があります。

投資でも目的地を決めて、目的地に向けてどういったルートを選択するか計画を立てる事が重要です。
では投資での現在地とは何でしょうか。それは自分の収入と支出を把握する事です。
投資の基本は長期・分散・積立と言われています。毎月の積立する際にいくら積立できるのかを知るためにも家計を知っておく必要があります。

支出が収入より多い場合には、投資よりも前に家計の見直しをした方がよいでしょう。また、借入がある場合も投資より先に返済を優先しましょう。
株式の平均リターンは中・長期で4~7%と言われていますが、大半の借入れ利息はこれより上になってます。
穴のあいたバケツではいくら水をいれても水が増える事はないからです。

家計については便利な家計簿アプリがあるので、それらを活用すると良いでしょう。私はここ数年マネーフォワード MEを利用しています。
銀行口座や電子マネーと連携できるので、家計簿をつける手間を軽減してくれます。

投資のゴールを明確にしよう

みさなんはなんのために投資をしようと思いましたか。
私は経済的な自由を手に入れるため、会社に縛られない自由を手に入れるために投資を始めました。
そのためにはどの程度の資産が必要になるかを知ることが、投資のゴールと考えます。

ゴールとなる目標金額が明確になれば、毎月いくら積立ればよいのかも見えてきます。
たとえば目標額が4千万だとしたら毎月いくら積立ればよいでしょうか?
金融庁の資産運用シミュレーションで月5万で年率5%で計算した結果が下記になります。


これを見ると15年目で1300万、30年目で4000万超えることがわかります。
いま、20代の方であれば50代で目標額に達する事になります(年率5%と課程した場合ですので参考程度に)
30代であれば60代で目標到達となります。これを見てみなさんはどう感じられましたか。
私は「月5万円だと4千万は厳しいんだな」と感じました。何年後にいくら必要かを明確にする事で、どの程度の積立てが必要かがはっきりするため、頑張って支出を減らそう!もしくは収入を増やそう!と思えるのではないでしょうか。

では肝心の目標額はどのように決めたらいいでしょうか。それには最近注目のFIREでよく話題にあがる「4%ルール」を参考にします。
4%ルールとはトリニティ大学の論文が基になっていて、毎年一定割合の金額を引き出しつつ、残りをそのまま投資した場合について調べたものになります。
それによると4%の資金であれば30年以上持続する可能性が95%となっています。

なので、年4%引き出して生活できる額が目標金額となります。月20万の支出がある方であれば6千万、月30万の支出だと9千万必要と言うことになります。これまた厳しい現実ですね。
ただ、この4%ルールは米国前提となっていて、今の日本のインフレ率であれば、4%より多く取り崩してもよい可能性はあります。

最低限必要な貯蓄額を把握しよう

最後に貯蓄額の話です。
投資を始める前に貯蓄する事は重要です。
富豪で有名な方も倹約していた事がよく語られています。有名な投資家ウォーレン・バフェットもお金を増やす法則は貯蓄と投資。貯蓄し投資する、貯蓄し投資する、の繰り返したそうです。

では、どの程度貯蓄すればよいでしょうか?貯蓄については書籍によっても異なりますが、大体1年~2年分の生活資金と言われています。
生活資金についてはざっくりで構いません。自分の現在地を把握しようで書きましたが、家計簿をつける事で1月の出費を計算し、12倍するだけで構いません。
貯蓄があると市場が暴落した際にも落ち着いて投資に取り組むことができますし、買います事で資産を増やすチャンスを逃さずにすみます。

貯蓄できるまで投資を始めていけないわけではありませんので、毎月の余剰金が10%ある場合は5%を投資に、5%を貯蓄に回すなどでも良いでしょう。充分な貯蓄ができてきたら、投資にあてる割合を増やしていけばいいのです。

まとめ

今回は投資を始める前に必要な事を3つ紹介しました。
1つめは自分の現在地、つまり収入と支出を把握する事。
2つめはゴール、つまり投資の最終的な目標額を決める事。
3つめは貯蓄をしよう、という事。

少しでもみなさんの投資の参考になれば幸いです。

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